辻井伸行さん。

外国ではこのフルネームは覚えられにくいと言うことで“NOBU”と言う愛称で通しているそうです。
彼のコンサートを明日、OTTOと二人で鑑賞しに行きます!
(ベルリンに住んでいる方は当日券があるかも知れないので問い合わせてみて下さい)
今年の秋からワールドツアーしてるんだよね。
ベルリン、音楽家にとって、ワールドツアーをする上で、この都市は外せないと思う。ドイツはクラッシックのメッカでもあるでしょ。
日本人サッカー選手がドイツで頑張っているものなんだか誇らしげで嬉しいのだけど、彼のことも、とても誇らしく思います。
自分とは全然関係ないのに、世界で活躍している日本人を見ると、自慢げになるよ、外国に住んでいると(笑)
彼は小さなころから既に知る人ぞ知る奇跡の人だったと思うのだけど、昨年アメリカで開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでの日本人史上初の優勝が彼のその存在を世界に響き渡らせたわけよね。
でさ、このコンクールがそんじょそこらのコンクールとかとは分けが違うっていうのも皆さんワイドショーなんかで見てる?
もし見てなかったら、ここクリックしてちょっと記事読んで下さい。
抜粋コピペしたものですが、これがその名高いコンクールのスケジュール。
【第13回コンクール・スケジュール】
※予選
● 書類審査:総勢225名が応募。
↓ 151名(37カ国・地域)が通過
● 地方予選4カ国5都市(上海、サンクト・ペテルブルク、ルガーノ、フォート・ワース、ニューヨーク)
↓ 40分ずつのソロ・リサイタル
↓ 上位29名が本選に進出
※以下本選(テキサス州・フォートワース)
★ 本予選 5月22日〜26日
↓ 55分ずつのソロ・リサイタル
↓ 上位12名がセミ・ファイナルに進出
★ セミ・ファイナル=準決勝 5月28日〜31日
↓ 60分のソロ・リサイタル(現代曲含む)と、タカーチ弦楽四重奏団とピアノ五重奏曲1曲
↓ 上位6名がファイナルに進出
★ ファイナル=決勝 6月3日〜7日
↓ 55分のソロ・リサイタルと、ジェイムズ・コンロン指揮フォート・ワース交響楽団と協奏曲
↓ 2曲の共演を行う
↓
☆ 7日 現地時間夕方5時 結果発表後、表彰式とセレモニー
まず書類審査で、地区予選に選ばれた人が各都市で40分のリサイタルを演奏し競い、そして、そこから選ばれた29名が本選に進出。
まるで、プロゴルファーの予選会のごとく、どんどんふるい落とされていくわけですわ。
んで、この本選のスケジュールだけでも5日間。超過酷スケジュールだよ。
そしてセミファイナルに選ばれた12人がさらに4日間競い合い、そしてその中から6名がファイナルに。
ファイナルも5日間のスケジュール。
ここもゴルフのQTと同じで、うまい人だけ、技術だけではどうにもならないっていう感じを受けるよね。精神力と体力もすっごい消耗すると思う、実際にプロのピアニストのリサイタルとか見たことある人なら分かると思うけど、一曲弾くのに汗だくだもんね。スポーツと同じエネルギー消費は確実にあると思う。
でね、このリンク記事には書いてなかったのだけど、インタビューとかで見た記憶なので正確ではないのだけど、このコンクールで勝ち進んでいくその度に、新たにテーマが渡されるんだって。で、コンクールの期間って言うのは5月22日から6月7日までで、その間がほとんどあいていない。つまり、いきなり渡されたテーマを時には1日で練習し披露しなければならないようなこともあったとか言ってた。
ここで注目なのが、視覚障がいのある彼は、楽譜を見ることが出来ないから、そのテーマ曲を、まずは耳で聴いて、それで暗譜だよ。もういきなり暗譜。脳にその楽曲を聴きながら、その楽譜を頭にインプットいていく。
この作業、みんな、想像出来る???
すっごく難易度の高い、長い長い曲を、楽譜を見ずに耳で聴いて、メモリーして翌日に演奏とか…もう奇跡の人としかいい様がないよね。
他の人たちにとっても本来難しいテーマではあろうと思うけど、彼にとってそれがどれだけ大変なことか。時間がなさ過ぎでしょ。普通に考えて。
楽譜を見る事が出来るファイナリストたちが彼に比べて、このコンクールにおいてどれだけアドバンテージがあったかってところ、逆に言うと、NOBUの偉業がどれだけ世界を驚かせたことか。何故こんなことが出来るのか??って彼の指先を見ているとマジックショーではなくて、なんっつーか、魔法ショー??でも見ているかのような気分になりました。
彼のこのコンクールでの演奏が動画で見ることが出来ます。
このサイトをクリックし、右にある黄色いClick Hereのところからサイトに飛び、Nobuyuki Tsujiiを選択すればOKです。
辻井伸行オフィシャルサイト
◆BS朝日「奇跡のピアニスト〜飛翔への旋律」
2011年元日 21:00〜23:00