ふ〜
次の仕事(原稿)が待ち構えていますが、とりあえず休息を取る必要があると思って、今日は仕事放棄!でも、オリバーは疲れも全然取れないって言うのに、昨日の朝4時にケルンに出張でまた出掛けて日曜日まで帰ってきません。オリバーがいないのは寂しいけども…でも、思いっきりダラダラして料理もせずに疲れ取る事優先に過ごす事にしています。緊張が解けて疲れがどっと出たか、体調は悪くやる気も出ないので、このPCも居間に持ち込んでソファーですんごい、ふんずり返って書いてます(笑)
この上の写真…月桂樹の葉っぱの王冠と、花束…
一番下の写真を見てくれれば分かります〜では、ぼちぼちベルリンマラソンのこと報告しますね〜
ベルリンマラソンは今年37回大会でした。
私にとっては、4回目のベルリンマラソン。
去年は少しだけ手伝いをしたものの、当日はVIPテントで観戦していました。
しかし、今年はガラっと立場が変わりました。
VIPにいた人が、ADさんみたいな頭も体もフル回転のハードワークに奮闘することになっていたわけです。VIPからADでも、これは格下げではなく、私にとっては“格上げ”の結果です。
ベルリンに移り住んでから、2年半が経過し、言葉もなんとかなるようになり、やっと少しづつ仕事らしい仕事がこちらで出来るようになってきた証しです。
いや〜〜
一週間長かったような短かったような・・・
途中はあまりの仕事のキツさ、思いがけない展開に本当に終わりが来るのか?と思ったほど。
体力も気力も常にマックスにONのスイッチが入ったままで、オフにする時間がない。寝る時間も食べる時間もなく、本当に久しぶりに、全身フル回転の仕事をしたなという感じ。昔、ゴルファー通訳やっている時代にはこの状態が3週間続くというすごいパターンが毎年あったのだけど、重たいものを運んだりする仕事はその時はなかったので、今回とはまた少し違うかな。今回は腕も筋肉痛です。そのワケはまたゆっくり話ますが、とりあえずベルリンマラソンの結果からぼちぼち。
9月26日(日) ベルリンマラソン史上最悪の悪天候の中、大会は開催されました。
気温は13度、14度ぐらいだったそうですが、冷たい雨が一日中降っていました。
私が走った東京マラソンの2度と言う気温と雨、雪の環境に比べたら何倍もいいだろうーとは思ったけども、でも、やっぱり寒い!そして“雨”という天気は残念過ぎる…
それなのに、ランナーさんたちはみんな「最高に楽しかった!」と声を揃えて言ってくれるのです。
私は正直、東京マラソン、あの寒さ、まあ私の場合、疲労骨折の足でその痛みとの戦いがメインだったっていうことで話が違ってくるのだけど、間違ってもあの雨と寒さの中、走って良かったとは思えても、「楽しかった」と言える人がいるかどうかは、足のケガ抜きにしてもあまり想像が付かなかったです。だから、それらの喜びの声が、意外過ぎて嬉しさ倍増でした。
なぜ、そういった悪状況でも、みんなして楽しかった!と言えるのか?
それは、“ベルリン”だからだと思います。
世界中のランナーさんたち、プロアマ問わず、みんな言います。「世界中走っているけど、ベルリンが一番雰囲気がいい!みんなの声援が本当に温かい!」って。
この酷い天気にも関わらず、いつもと変わらないそのような声が聞けたのは、世界のその評判がお世辞抜きの本当の事なんだろうなーと思いました。
私はベルリンマラソンを走ったことがないので、ゴールやスタートの雰囲気しかわかりません。その周辺はもちろん、どのマラソンでも盛り上がるでしょう。でも、ベルリンマラソンは沿道、42.195キロ、その盛り上がり、声援が耐える事がないそうです。雨で、本来のバンドの数の半分の半分ぐらいにも達してなかったようですが、それでもみんな橋の下などの場所を確保してランナーを激励する音をなり響かせていたそうです。
日本のネットニュースなど、いっぱい検索したのだけど、ほとんど取り上げられていなかった快挙が、実はこの日ベルリンで起こっていたんですよ!
なんと、マラソン、ウィールチェアー部門で日本人の男女がダブル優勝を果たしたのです!
男子優勝 副島正純選手
女子優勝 土田和歌子選手こんなBIGニュース!こんな快挙を取上げないスポーツ誌、メディアはどうなってるんだ!本当に腹が立つ

海外のメジャー大会で日本人の活躍、しかもダブル優勝だよ!嬉しいと思わないのか?
巷の人が車椅子レースには興味がないと思っている?
興味がないのではなく、報道されないから、知らないだけです。
彼らの背景には、私たちが感じるべき、学ぶべき多くのストーリーがあります。それは誰しもの心を打つことの出来る、壮絶でパワフルなものです。
二人とも若い時に事故で車椅子生活になったのですが、彼らに出来ない事なんか何もありません。むしろ私たちよりもずっと出来る事が多いのです。
「障がい者」という言葉で一括りにすれば、色々な状態の人がいるので、もちろん一言では何も言えないけど、でも、そうやって体が不自由であっても、前向きでいる人たちは、自分たちが不幸だなんてちっとも思っていません。
周囲に、情けかけられたり、可哀相だなどと思われたいともちっとも思ってません。ある別の選手が言ってました「怪我する前は、仕事しても酒飲んで、パチンコして・・・今は、仕事して、練習して、毎日精一杯、いっぱいいっぱいだけど、以前よりずっと充実していると思う」って。
人生色々で、そりゃー、事故も怪我も病気もなく、人に騙される事もなく、苦労も借金もなく生き抜く事が出来たら、どんなにいいだろうか?と思うかも知れないけど、それらは時に避けられない事であり、そういうハプニングが起こったとき、窮地に陥った時に、どうするか?どうなるか?どう考えるか?が、実はその人の真の姿だって言いますよね。
日本は自殺大国と言われています。年間、統計として出ている数字だけで3万人。8年だか9年だか連続でこの3万人という数字を上回っているそうで、年々自殺者が未だに増えている国は日本だけだとか。しかも、自殺者に多いうつ病患者も含めたら、もう国民病?といわんばかりのすごい数字だとか…
辛いことがあって引き篭ってしまうこと、心閉ざしてしまうことがあるのも分かる…っていうか、それが普通だと思う。
車椅子レーサーの皆さんだって、事故した当初から、超前向きだったとは思えない。やっぱりショックで明け暮れた日々もあると思う。
だけど、それらを乗り越えて、それまで以上の輝きを放つ彼らの走りを見て、また話を聞いて、勇気を与えられる人は本当にたくさんいるはず。でも、残念なことに、それらを知るそのチャンスがない。
世界の5大メジャーマラソンのベルリンマラソンで、日本人ダブル優勝という快挙を報道せずに、何が起こったら、彼らの活躍は報道してもらえるのか?みんなに知ってもらえるのか?
景気が回復しない、国益が危ない、日本が危ないと嘆くだけの日本人は、“表面”ではなく、もっと物事の“本質”を見なくては!と自覚し、意識して行く必要に迫られているでしょう。
目で見て華やかなものや、数字、結果でしか評価しないような価値観を、大人が子どもたちに押し付けているのが、現代のメディアの悪影響のひとつと思う。
もっともっと日本には報ずるべき、良い話がたくさんあるのにね…
車椅子レーサーのこの副島さんと土田さんの事は、また落ち着いて後日書かせていただきたいと思ってます。
皆さんがこのブログを読んでくれているご縁として受け止めて、私の友人である彼らの事も知ってもらえたら嬉しいです。
ちなみに〜〜〜〜
「車椅子レーサー」と聞いて、あのみんなが普通に想像する、

←こういう車椅子で42,195キロ走ると思ってる人、絶対いるよね?いるね!?
いても不思議じゃないよ。だって、見たことなければ分からないものねーこんなすんごいマシーンに乗って走ってるって言うこと!!
ちなみにちなみに〜〜
レース中の平均時速30qぐらい、下りでは60qぐらい速度が出るそうです。
ギアがついていないので、自転車やハンドバイクとは構造が全然違い、自力オンリー、自分の腕、上半身で車輪を回す。自分の腕で車輪回して60キロのスピード出すとか、怖くない!?!?つか、意味わかんないっす

…ので、今度もう少し詳しく聞いておきます。
正純さん、わこちゃん、ベルリンマラソン37回大会優勝、日本人W優勝、本当に本当におめでとうございます!私たち夫婦、お二人を心から誇りに思ってます!